| (1)古くて新しい会社形態 |
| 合資会社は無限責任社員と有限責任社員各1名以上で構成される会社(法人)です。その歴史は長く、中世イタリアの海上貿易にまでさかのぼります。日本でも旧財閥系企業や総合商社など、歴史ある多くの会社が、合資会社としてスタートしています。現在も老舗の造り酒屋などでは、合資会社の形態を守っているところが多く、伝統的企業イメージがつきものでした。ところが、2000年前後の「ITバブル」の頃から、最低資本金の規制がないことに着目し、若手起業家が好んで合資会社を選ぶようになったのです。造り酒屋からIT企業へ。合資会社の活用は新たなステージを迎えたわけです。 |
| (2)個人ではなく法人なのでINC. |
| 合資会社は英語でLimited Partnership(L.P.)と訳されますが、一般に
Partnershipは法人格をもたない組合形態を指し、日本の合資会社は法人なので、正確な翻訳とは言えません。あえて表記するならL.P.よりはINC(法人)が近いのでは?と私たちは提案しています。 |
| (3)無限責任社員は代表取締役と同じ |
| 無限責任社員?何それ?アンタ誰?名刺交換でいちばん話題になる部分です。社員とは商法で出資者(株主)のこと・・・説明すると長くなりますが、取り急ぎ、「無限責任社員=株式会社の代表取締役と同じ」と覚えておいてください。だたし、合資会社の代表者は、株式会社の社長よりずっと重い責任(無限責任)を自覚して、堅実な経営を心掛けている人が多いです。くれぐれも「無責任」などと読み間違えのないように(笑 |
| (4)なぜかIT系が多い/合資会社は1円会社の先駆け |
| 小資本で迅速に設立できるのが合資会社の魅力。ITバブルの時代から、大きな設備や店舗を必要としない知的生産者の起業に好んで使われてきた、いわば1円会社の先駆けが合資会社なのです。業種はさまざまですが、ここ数年の起業は、やはりIT関連の比率が圧倒的に高くなっています。 |
| (5)高い技術力・スキルが自慢 |
| 高い技術力・スキルをもって、個人のSOHO事業者として活躍していた人が、取引の都合で法人なりする。これが合資会社設立のお決まりのパターンです。個人事業を経験しているので、無限責任もコワくない!というわけです。個人事業のフットワークと、法人ならではの責任感を兼ね備えた「責任あるSOHO」。そんな新たなポジションを開拓しています。 |
| (6)実は1人親方だったりする |
| 合資会社というと、いかにも小さな会社に見られてしまいます。もちろん、数十人の従業員を抱えている大手もありますが、常勤は社長だけという「1人親方」の事業所も少なくありません。しかし、合資会社の社長はそれを隠したりはしません。資本金もないのに株式会社を扮するような背伸びはあまり得意ではないのです。閉鎖的な考えかもしれませんが、ある意味、身の丈で勝負できるという自信の現れともいえます。社内の組織力こそ小さいですが、社外のスタッフィングにかけては天下一品、しなやかなネットワークで効率よく仕事をこなす社長が多いようです。 |