はじめに
ホームページリニューアル案件で、本格的にAIO(AI検索最適化)診断から基本設計させていただいた事例です。
顧客/病院(救急指定病院)
本件で明らかになったこと
①ChatGPTとGeminiで異なる対策
②「嘘」が目立つGemini、「主観的」なChatGPT
③AIO診断すると企画の質が劇的に向上する
診断方法
目的
病院のホームページおよび関連情報が、生成AIの回答の中でどのように紹介されているかを調査。
対象AI
ChatGPT、Gemini、Copilot
調査方法と診断項目
想定質問によるAIの回答内容の確認と比較。
AI解答における
・病院名の言及
・医療内容の説明
・地域医療における位置づけ
・引用元としてのホームページの利用状況
調査結果ハイライト(一般項目のみ)
ChatGPTとGeminiで異なる対策
①ChatGPT
データの引用元:ChatGPTは医療機関を紹介する際、①公開情報(医療機関の公式サイト、自治体の医療機関リスト、厚生労働省や都道府県の医療情報システム、医療ポータルなどの公開データ)②地理情報(地域医療データ等)③医学知識を組み合わせて紹介しています。
【回答に頻発するキーワード】
・日本でもトップクラスの〇〇医療センター
※「センター」というワードが多発する
・〇〇治療件数国内トップクラスの実績
・「〇〇県内の〇〇専門医と言えば、まず名前が出る病院」
②Gemini
データの引用元:Geminiが医療機関を紹介する際、Googleの検索データベースの他にGoogleマップのデータを参照しています。医療機関が「Google ビジネスプロフィール」に登録している「ビジネスの概要」や、Googleが自動生成した「キャッチコピー」を引用することがあります。→MEOが有効
【回答に頻発するキーワード】
・日本でもトップクラスの〇〇医療センター ※ChatGPTと共通
・ダイヤモンド誌の病院ランキングで全国1位 ※雑誌も参照している
・「高度〇〇医療施設に認定」
・「〇〇センター」「〇〇コア施設」 ※ChatGPTと共通
・特殊な治療で「県内で最も体制が整っている」「病気の判別に強い病院」
誤情報が目立つGemini
本調査で見つかった誤情報
・病院の所在地を間違えて紹介
・紹介状がない場合選定療養費が別途かかると記載(病床数により異なる)
・診療科目の説明の後に別の病院のリンクが表示されている
AIOからホームページを基本設計する
AIO基本設計(項目)
①AIによる病院認識
②地域医療キーワードの認識
③症状検索への対応
④一次情報の整備
⑤専門性と信頼性の明示
⑥AI引用されやすい文章構造
⑦構造化された情報の整理
リニューアルのコンセプト
・AIで紹介された病院の強みをファーストビューで明確化
・当院のポジション(大手病院にも小病院にもない独自の強み)
・患者のニーズ、ペルソナ再設計
・病名、症状、地域でのAI検索の強化(症状別検索やQ&A)
まとめ
・AIO診断で「AIから見た病院像」が鮮明になる。
生成AIの回答を分析すると、病院がどのような医療機関として認識されているかが見えてきます。AI視点の評価を把握することが、サイト設計の出発点になります。
・ChatGPTとGeminiでは参照データが異なっている。
ChatGPTは公式サイトや公的医療データなどの公開情報を重視します。一方GeminiはGoogle検索やGoogleマップ、ビジネスプロフィールなども参照するため、MEOの影響が大きい傾向があります。
・AIは病院を位置づける際、よく使われる「好きな言葉」がある。
AIの回答では「医療センター」「トップクラス」「専門医療」など、専門領域や実績を示す表現が多く使われます。AIは病院を専門性や実績で理解する傾向があります。
・誤情報対策として一次情報が重要。
AIの回答には誤情報が含まれることもあります。そのため、公式ホームページで正確な一次情報を整理して公開することが重要になります。
・AIO診断は企画の質を高める。
AIの認識を分析することで、病院の強みや地域医療におけるポジションが明確になります。その結果、ホームページの企画や設計の精度が高まります。
・結論
AIOは病院の独自の強みやポジションを浮き彫りにする分析手法です。これからの病院ホームページ設計において、AIOは不可欠な視点と言えます。

